1. ホーム
  2. お知らせ
  3. 1月21日、真宗セミナー中止します。資料公開します。

1月21日、真宗セミナー中止します。資料公開します。

2021/01/15

  • ご案内

名古屋にも緊急事態宣言が出ましたから、東別院会館真宗セミナー中止にします。

資料公開

成仏道から見た往生 『教行信証』証巻
真実証(真実の証り)―利他円満の妙位(円満に他を救う勝れた位)
無上涅槃の極果(この上ない仏の証りという究極の姿)
十一願の「必至滅度の願」より出たもの・「証大涅槃の願」とも名づける

たとい我、仏を得んに、国の中の人天、定聚に住し必ず滅度(涅槃)に至らずんば、正覚を取らじ。(十一願)  正信偈<成等覚証大涅槃・必至滅度願成就>

煩悩に染まりきった凡夫・生死(迷い)を重ねる罪に汚れた衆生(群萌)、★如来のお恵みによって浄土に往生するために与えられた(往相回向)の信心(心)と念仏(行)をいただけば(獲れば)ただちに大乗の必ず仏になるべき身となる(正定聚)の数に入るのである。正定聚に住するがゆえに、必ず仏の証り(滅度)に至る。
滅度=常楽=畢竟寂滅=無上涅槃=無為法身=実相=法性=真如=一如

弥陀如来は如より来生して、報・応・化種種の身を示し現わしたまうなり。
(証巻 聖典P280)
★往相回向の心行を獲る→この行は大悲の願より出たもの(行巻 聖典P157)
人はよく簡単に「阿弥陀仏が願いをかけていて下さる」と言う。しかし、これは阿弥陀仏から信心をいただかないとわからないことなのです。信心をいただいて、初めて阿弥陀仏の願いに気づくことができます。そして、私を超えた念仏(行)が出てきます。そのような順序を明らかにしたのが「心行」です。

謹んで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について、真実の教行信証あり。(教巻 聖典P152)

往相の回向は、真仏土(真実の浄土)に向かい、往生浄土から成仏に導く。
★往相回向
『無量清浄平等覚経』に言わく、速疾に超えて、すなわち安楽国の世界に到るべし。無量光明土に至りて、無数の仏を供養す、と。(真仏土巻 聖典P301)
願土にいたればすみやかに  無上涅槃を証してぞ  <浄土は成仏する場所>
すなわち大悲をおこすなり  これを回向となづけたり(天親和讃・聖典P491)
安楽仏国にいたるには  無上宝珠の名号と
真実信心ひとつにて   無別道故とときたまう(曇鸞和讃 聖典P493)
無別道故―成仏するに別の道なきがゆえに。(浄土に往生する道ではない)

かの仏国土(浄土)は、清く安らかに落ち着いていて (清浄安穏)言いようもない楽しみにあふれている(微妙快楽)。仏の悟りさながら<無為涅槃(泥洹)>の境界(道)に近い(『大経』引用 聖典P281) ★浄土=無為涅槃の世界(成仏する場所)
~すべてが、一切のはからいを超えた(自然)、色も形もない(虚無)身体、いわば極まるところのない悟り(無極)の身体をえているのである 自然虚無の身、無極の体

往生と言うは『大経』には「皆受自然虚無之身無極の体」と言えり。已上
『論』には「如来浄華正覚化生」と曰えり。または「同一念仏して無別の道故」
<成仏するに別の道なきが故に>(論註)と云えり。已上 また「難思議往生」(法事讃)と云える、これなり。 ★往生=成仏   (真仏土巻 聖典P323~4)

涅槃門に入るは、真心に値うなり、必ず信・喜・悟の忍を獲れば、難思議往生を得る人なり、すなわち法性の常楽を証す、と (『浄土文類聚鈔』聖典P413)
法性の常楽を証する→浄土に往生しても留まらない
難思議往生―涅槃(成仏)に到るべき浄土に往生すること→往相・還相を含む

『法事讃』に三往生あり。(⑴難思議往生 ⑵双樹林下往生 ⑶難思往生)
一に難思議往生  は『大経』の宗なり。 (『愚禿鈔』聖典P427)
『大経』に、弥陀の本願が成就したことを証明するために三つの仏身まします。
法身の証明 空中から誉め讃える声で、決定して必ず無上正覚を成じ(成仏)たまうべし
(『大経』聖典P26引用)

『教行信証』の「証巻」で、仏の悟りを得て成仏することが説かれている。
しかし、次の「真仏土巻」で仏の悟りを得る場所は真実の浄土であると説明されている。真仏土の仏は「不可思議光如来」であり、土は「無量光明土」で、
涅槃の世界として浄土を明らかにすることにより念仏成仏を推進している。
私たちは往生浄土を通して涅槃に到り、成仏していく道を歩みたいものです。

一覧へ

ページの上部へ