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「コロナ感染拡大の世の中へ」

2020/03/31

  • 法話

新型コロナウイルス発生の世の中だからこそ、
念仏称えよう

 中国武漢からコロナウイルスが発生して、世界中に感染が広まっています。

いつになったら終息するのかもわからない状況です。

東京オリンピックも延期になり、東京では延期発表と共に、毎日感染者が増加しています。

外出自粛令も出され、レジャー、買い物、飲食なども控える雰囲気が、

経済を大不況にしようとしています。

 皆さん、そんな時代だからこそ念仏を称えましょう。

念仏称えても、病気は治らないし、経済的に豊かになるわけでもない。

バカなことを僧侶が言い出した、と思われるかもしれません。

 しかし、念仏の中の「ただ念仏」と「ただ」がつく世界に思いをめぐらしてほしいのです。

経済が豊かになっても不況になっても「ただ念仏」の世界に触れれば、

「仕方がない」と達観した境地になれます。

誰もが、今の苦しい状況から脱したい、と思います。

私たちは、最大限の努力はしなくてはいけません。

ところが、悲しいことに人生には努力してもどうにもならないことがあるのです。
どうにもならないことがあるからこそ、私たちは国の政策に期待するわけです。

期待した所、十分な支援はいただけないかもしれません。

政治家は都合のよい言葉を使いながら、あまり効果も得られない、

さらに私たちは苦しい立場に追い込まれてしまうかもしれません。

 では、どうしたらよいか?良くなりたいと思う心を一度棄ててみてはどうですか?その心を棄てされば、悪くなってもある程度耐えていける力をいただけるはずです。

望んでいることすべてを無(リセット)できた時、南無阿弥陀仏だけあればそれでいい、

ただ念仏の世界に触れることができます。辛くても、「ただ生きて欲しい」のです。

 しかも、良くなりたいと思う心を棄てられなくても全くかまいません。棄てられないまま念仏を称えればいい。こんな世の中はもう嫌だと、愚痴をこぼしてもいい。

念仏を称えて下さい。皆さんはそのままで楽になれるはずです。ただ念仏称えて、

生きつづけて下さい。

 

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